スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

アイデアいっぱいの仕立て替え

2010年06月29日 23:02

単衣の時期は明日までですが、ちょっと変わったお仕立てをさせていただきましたので
御紹介いたします。

①アイデアその1<羽裏を八掛に>
かわいい羽裏を八掛のかわりに使いました。

100629_1

お袖は普通、袖口だけに八掛を使い残りは胴裏をつけますが、
今回はすべて羽裏を使ったので、お袖の振りからもかわいい柄が見えます。
羽裏はものによって長さがまちまちなので使うときには要注意なのですが、
かわいい柄ものがたくさんあるので八掛に使うのは楽しいですね。
多少派手と思うようなものでも、八掛はちらっとしか見えないので大丈夫です。

②アイデアその2<単衣を袷に袷>
実はこのお着物は単衣を袷に仕立て替えたものです。
しつけ糸がついたまま一度も袖を通すことがなかったという単衣をお預かりしました。
単純に考えると、縫い上がっている単衣に裏をつければ袷になるのですが、
実はほとんど解いて縫い直しになります。
今回は身丈も直したので、もともとの縫い目がそのまま残ったのは背縫いや脇ほんのわずかな部分だけでした。

お袖も、単衣の裏に袋状に縫った裏地を入れればいいように思えますが、
袷のお袖のほとんどの部分は表と裏を一緒に縫ってあるので、
単衣のお袖は全ての縫い目を解いて一枚の平らな布にしてから縫い直します。

大変だったのは袖口の部分です。
単衣では布の耳をくるっとまるめてくけてあるので、布端はこんな風になっています。
100629_3

袷にするには、この丸まった布端を平らな状態にしなければなりません。
この作業は、ただアイロンをかけただけではできないので、
霧吹きやコテを使って丁寧に筋消しします。
布が縮んだり伸びたりしないように、、
「あせらず、ゆっくり、丁寧に」と呪文を唱えながらやるようにしています。

これが作業後の状態です。
100629_4

透けるような単衣は袷には向いていませんが、「袷にしたらもっと着るのに」
「生地が厚いから単衣の時期にはちょっと...」というような出番のない単衣、
思い切って袷にするのもおすすめです。
スポンサーサイト

水無月のお茶会

2010年06月27日 23:27

今日はお天気が不安定で、いかにもこの時期!という湿度の高い1日でした。
冷房がなかなか効かない古い日本家屋でのお茶会、
緊張と暑さで汗だくに。今日の着物は早目にお手入れに出さなくては。
着物の汗って乾くと見えなくなってしまうので、
箪笥にそのまましまってしまうと来年悲しい思いをすることになってしまうんですよね。

「着物はなんでもいいよ」と言われたけれど、
先輩方の装いは絽の付下げ・紋付きの絽の色無地に紗の袋帯や絽の綴れなど、
皆さん改まった装いでした。
先生は絽ちりめんの鮫小紋。やっぱり小紋に染めの名古屋帯にしなくて正解でした。
下っ端の私が一番カジュアルになるところでした。

私は絽の色無地に紗の帯です。
カメラマン、「すこしでも身長が高く見えるように」と下からのアングルで撮ってくれるので
長襦袢の袖がいつもはみ出しているように見えてしまいます。
義母が呉服屋さんで着物と一緒に誂えた長襦袢らしいので(着物も帯も長襦袢までも義母からのお下がりです)
寸法は着物に合っているのですが...
100627_1 100627_2

絽といえば普通はよこ絽ですが、この着物は絽目が縦に入っている「竪絽」です。
竪絽のほうがすっきりみえて涼しい気がしますが、数が少ないのはどうしてなのでしょうか。
調べてみたところ、竪絽はかつて薄物の前後に着るとされていたそうです。
今は夏中着られていますね。詳しい方から見ると盛夏の竪絽はやぼなのかな。
着用時期が限られていたから、使いやすい横絽の着物が多いのでしょうか。
それとも、竪絽のほうが織る技術が難しいのでしょうか。
100627_3


今日のお茶会、テーマは「水」でした。
お道具はすべて水つながり
先生のお着物は「鮫」小紋。偶然ですが私の色無地は露芝でした。
お菓子は「水無月」。大好きなお菓子です。
この写真はとらやさんの水無月です。一昨日、たまたまデパートで見つけました。
6/25~6/30までの限定販売とのことです。
100627_4

居敷あて

2010年06月24日 21:10

今日は和裁のお話を。
毎日平均8時間ほど縫っているのですが、
私のブログを読むと、着物で出掛けてお茶を楽しんでいる優雅な人に見えてしまうかも(笑)

でも実態は...
和裁学校時代はほとんどジーパン、今は自宅なので楽な部屋着で
宅急便が来ると慌ててエプロンで隠す、みたいな日常です。
会社員の時は銀座や汐留にオフィスがあったので
OggiやCLASSYを愛読してそれなりに洋服やお化粧にも気を使っていましたが
タイトスカートやマニキュアにはもう一生ご縁がないかも...

話が逸れましたが
先週くろまめさんのところで頂いた単衣の居敷あて、
じっくり観察してみました。

単衣は袷より仕立てが簡単なように見えますが、
仕立て代を袷より高く設定しているお店があるぐらいで、
結構手間がかかります。
例えば脇縫い。
袷だと表地で一本、裏地で一本の合計二本の地縫いだけですが、
単衣は地縫いを二本、縫い代を開いて隠し躾を一本、
開いた左右の縫い代をそれぞれ身頃にくけて、合計五本縫い目が通ります。
脇の部分を見ただけでは、こんなに何度も縫っているなんて
分からないですよね。

他にもやり方はありますが、縫い代が少ない場合を除いて
私はこのやり方です。
(和裁をされる方にしか分からないかも知れないです。
この後わかりにくい記述が続きます。ごめんなさい。)

例外的に、縫い代を開かず片方に二枚一緒に倒して
くける場合があるのですが
この時の居敷あてのつけ方が今まで分かりませんでした。
物理的に無理なので、片がえしでは居敷あてがつけられないと思っていたのです。

そんな時出会ったのがこの単衣。
左の写真は右脇の身八口下部分、右の写真は左脇の裾部分です。

100624_1 100624_2

脇縫いの時に表地と居敷あての三枚を一緒に縫ってあります。
疑問は解決できたのですが、二度縫いも隠し躾もなく、
表地用の縫い糸が居敷あての上に出てしまうので本式ではないのかな、とも思います。
ポリの着物だから略式なのでしょうか。



悩み多き6月のお茶会

2010年06月22日 21:30

今週末、お茶会に参加します。
お点前が不安なのはいつものこと、この時期のお茶会では
着るものの悩みが尽きません。

今回は市が所有するお茶室での月釜。
毎月異なる流派が釜を掛けるのですが、6月はどの先生も敬遠されて
なかなか引き受け手がないのだとか。
お天気も心配だし、「着物がありません」と生徒さんが困るのが大きな原因とのこと。
「うちは皆さんいつも着ているから大丈夫よね」と快く不人気月を引き受けた先生。
「着物はなんでもいいわよ~気軽なお茶会だから。」ということでドレスコードなし。

この、「なんでもいいわよ」がくせ者なんですね。
真に受けてしまうと、一日中居心地が悪い思いをする羽目に。
先生は本当に「なんでもいい」と思っていらっしゃっても、お客様や
ベテランの先輩方はそうではないことが多々あります。
あくまで、「常識の範囲内で、なんでもいい」ということで。
一人だけ浮くことのないように、事前リサーチが大切です。

今回は「6月末だから先生は絽をお召しになるらしい」ということがわかり、
先輩方も絽にされるということなので私もそれに準じることにしました。
私みたいな下っ端がお茶会の着物を選ぶ時、ポイントは
「これでいいかな、と思った取り合わせから一段格を上げる」ということ。
今回の「これでいいかな」コーディネートは写真右のものです。
100622_1

左は単純に「6月の気軽なお茶会、なんでもいい、を真に受けたコーデ」です。
単衣の小紋に八寸の名古屋帯。いつものお稽古だとこんな感じ。
右はリサーチの結果絽を着ることにして好きな帯を選んだコーデ。
染めの絽の帯です。

それを元に、間違いのないようにちょっと格を上げたのがこれです。
100622_2

帯を銀糸の入った紗の帯に変えました。
染め帯よりも気持ちだけちょっとフォーマルに。
これならきっと大丈夫。
もっと着物に慣れて、「誰がなんと言おうと私は今日これが着たいのよ!」
と堂々と好きなものが着られるようになるといいのですが、
茶道の場ではそうもいかず試行錯誤を繰り返しています。

おまけ
帯には桐の花が刺繍されています。
以前、夏帯をこれしか持っていなくてお稽古に締めていったら
「もったいない!」と先輩方に御注意いただいたことがありました。
100622_3

最後の単衣

2010年06月20日 23:37

昨日は午前と午後に別々の場所でお茶のお稽古。
4服のお茶をいただきました。カテキンいっぱいです(笑)。
そして今日は筋肉痛。普段正座していないのがばればれです。

100620_1 100620_2

今月最後の単衣、町田で買ったお気に入りを着ました。
帯は初めて着用する単。単の帯って油断してると時期を逃しますね。やっと出番になりました。
この帯、日暮里のあるお店で出会ったのですが前帯の部分に目立つシミがあります。
でも、反対側はとても綺麗。前の持ち主さんと私は違う巻き方だったようで、
いつもの締め方できちんときれいなほうが出ました。

この帯は松葉仕立て+トンネル仕立てになっていて
ちょっと変わっています。

松葉仕立ては名古屋帯の手先が15センチぐらいだけかがってあり
胴帯を自分で好きな幅に折ることができるようになっているものです。
↓手先の写真です。
100620_3

トンネル仕立てというのは、お太鼓の上下の一部分だけかがってあり、
中が開いているもので、かがっていない部分は生地が二重になるので
締めると二重太鼓のように見えます。
結びにくいので私はあまり好きではないのですが...
↓お太鼓の写真です。
100620_4

組紐はじめました

2010年06月18日 18:27

ずっと習いたかった組紐の教室に通い始めました。
和裁ばかりの毎日に、毎週2時間の息抜きのつもりだったのですが、
想像以上に頭を使いかなり理系な世界。

とっても楽しいのですが結構ハードです。まだまだ気分転換には程遠い模様。
これが、約二ヶ月かけて出来上がった初めての紐です。

100618_1
初めの一本だけは全員同じ色のものを組み、二本目から好きな色が選べます。
教室にある何十色もの中から糸を選ぶのはかなり幸せな気分でした。

和裁は縫い始める前に地のしをしたり柄合わせをしたりといくつか準備の工程があり、
地味だけど仕上がりを左右する大切な作業なのですが、
組紐も組み始めまでに糸の準備がかなり大変です。
機織りの職人さんも、織り始めるまでの作業で半分以上終わったも同じ、
とおっしゃっていましたが、手仕事全般にいえることのようですね。

組紐教室の生徒の皆さんは着物好きな方ばかりで、
やはり帯締めを組みたくて通われているようです。
初めての帯締め完成まではあと2~3ヶ月かかる予定。

お月謝で毎月帯締めが買えてしまいそうですが、
日本の伝統色や装飾品についている紐の解説、
着物のコーディネートなど幅広い内容が学べます。
目下の目標は唐組が組めるようになること。
作品集にはこんなにカラフルな唐組がいっぱい!

100618_2

いつもは無地一色の帯締めを無難に選んでしまいますが、先生曰く
「多色使いの帯締めを合わせる着物の伝統文化も理解して欲しい」とのこと。
洋服感覚のモノトーンコーデは先生の目には「カラスの集団」に映るそうで。
唐組の帯締めをさらっと使えるようなセンスを身につけたいものです。

着物の声

2010年06月17日 12:30

突然ですが、時々、着物の声が聞こえます(笑)。

材料用にと買った着物を解く時の悲しい声、
着ていく着物に悩んだ時の熱烈アピール等々。

くろまめさんのところで頂いた単衣、
購入の決め手は居敷あてだった、とブログに書いた時は
「な~んだ、そこが私の魅力なの?」というがっかりした声が。
かわいそうなので、早速昨日お花のお稽古に着てみました。
買ったものはすぐに着たいタイプです。
出掛ける前に袖丈のお直し。41センチを5センチ長く出来ました。
100617_1

見本用に買ったものでしたが、サイズぴったり、
いつも気になる着用時の皺もなく着ていて気持ちがいいです。
これは大当たりのお買い物でした。くろまめさんに感謝!

でもひとつだけ誤算が!
昨日は朝から大雨。ボリの雨コートにボリの単衣、ボリの絽長襦袢はさすがに暑かったです。
前日は大島に麻の長襦袢だったので余計に化学繊維の暑さが堪えました。
汗をかくから洗えるものにするのか、汗をかかないために天然素材にするのか、
これからも季節の悩みどころです。
去年は全然手が伸びなかった洗える絽の長襦袢、やはり今年も控えの選手かな。

100617_2

久しぶりの着物!

2010年06月16日 00:21

先週末より、着物を着られるようになりました。
ブログを書く気力も戻ってきたので、もう少し更新頻度上げます。反省!

今日は月に一度のお楽しみ、くろまめさんのお店へ。
その前に...仕立て上がった着物を納品に。

納品の後のお買い物はとっても危険!
私にとっては、お給料を現金で支給されていた頃のお父さん状態ですから。
会社帰りに赤ちょうちん、納品帰りに着物を見に行く新米和裁士。
懐もあったかいし、気分はテスト明けのあの開放感に似ています。

で、ご褒美についつい買ってしまった3枚。
100615_1

鳥さん柄の名古屋帯、絞りの小紋、黒いのは単衣です。

鳥にはとても弱いです。
3ヶ月前からあったそうですが、ありがたく頂きました。
100615_2

今年の目標は「脱!地味路線」のはずだったのに、
また「つまらない」と言われそうな真っ黒単衣。
でも、購入の決め手は「居敷当て」だったのです。

最近仕立てが続いている単衣。ほとんどの方が居敷当てを希望されるのですが
教科書には載っていない、初めて見る付け方がされていたのです。

どんな構造になっているのか、ちょっと解いてみたくて。
うん、これは必要経費!!
サイズもぴったりなので、もちろん着用する予定です。

今日は白大島に絽の染め帯です。
麻の長襦袢にしたらとても涼しかったです。
100615_3


こちらは先週末のお稽古着物。
今月末のお茶会に向けて、猛特訓中です。
100615_4 100615_5


塩沢四姉妹

2010年06月04日 17:52

母校の和裁学校で反物の販売会があり、
(といっても、ダンボールに入った反物たちが授業中に回ってくるだけのものですが)
購入された方からお仕立ての仕事をいただきました。
名付けて塩沢四姉妹。

100604_1

淡いお色、しゃりっとした手触り。う~ん、とっても素敵!
仕事をもらいに行ったはずの私も、もう少しで購入するところでした。危ない、危ない。

透け透けではなく、かといって地厚でもなくしゃり感もある生地の単衣は
着用時期が案外長いのでは?
仕立て上がりが楽しみな四姉妹なのでした。



最新記事


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。